コンタクトと電気特性 · 更新日:2026年9月28日
EMIフィルタコネクタ:C形とπ形の違い、静電容量の選び方
フィルタコネクタは、ケーブルが筐体に入る位置で各コンタクトに小型ローパスフィルタを組み込みます。高周波ノイズは電子回路に達する前にシェルへ分流され、内部のノイズがケーブルを通じて外へ出ることも防ぎます。
フィルタ回路
| 回路 | 構成 | 特性 |
|---|---|---|
| C | コンタクトとシェルの間のコンデンサ | 単純な構成で、高インピーダンスの信号源・負荷に適する |
| π | コンデンサ – フェライトインダクタ – コンデンサ | より急峻な減衰。高インピーダンス回線の信号波形を維持 |
| L(CL/LC) | コンデンサとフェライト | 信号源または負荷の片側のインピーダンスが低い場合に使用 |
静電容量の選び方
静電容量が大きいほど遮断周波数が下がり、同じ周波数での減衰量が大きくなります。当社の平面型フィルタアレイの例を示します(25 °C、無負荷、50 Ω)。
| 回路 | 静電容量 | 3 dBカットオフ | 100 MHzでの損失 |
|---|---|---|---|
| C | 470 pF | 12 MHz | 10 dB |
| C | 4,700 pF | 2 MHz | 30 dB |
| C | 100 nF | 0.1 MHz | 40 dB |
| π | 4,700 pF | 0.8 MHz | 41 dB |
| π | 100 nF | 0.1 MHz | 55 dB |
遮断周波数は信号周波数より十分高く保つ必要があります。そうしないと必要な信号が歪みます。同じコネクタ内でもコンタクトごとに異なる値を設定でき、フィルタなしにもできます。
注意事項
- DCフィルタコネクタをAC電源線に使用しないでください。
- 電圧スパイク、サージ、リレーやモータなどの誘導性負荷についてお知らせください。
- フィルタコンタクトに定格を超える絶縁抵抗計試験やAC耐電圧試験を行わないでください。コンデンサを損傷するおそれがあります。
- フィルタから筐体への低インピーダンス経路を確保するため、導電性パネルガスケットを使用してください。
対応仕様
当社は38999シリーズIII型およびシリーズI型のフィルタコネクタを、使用電圧等級50、100、200、400 VDC、海洋用途向け構造で製造しています。

